2024年11月27日水曜日

2024年11月27日(水)1200時:伊丹諸白下り酒往航

●2024年10月27日(日):11時に大阪北港マリーナディンギーポンツーンに係留した『ザンクロス』に酒樽4斗樽3個を積み込み固縛する。12時に『ヘミングウェイ』にて元大阪市ヨット部の方々とスープカレーの昼食を取る。13時に出港式が始る。艇長挨拶の折に、サザンクロスの命名の経緯、テーマを持ったこれまでの航海の概要、北港マリーナと今航海への思いを述べ、花束の贈呈を受ける。13時30分に浮桟橋を多くの方々の見送りを受けて離桟する。伴走艇3隻と共に昔日の樽廻船が通過した安治川河口を巡り大阪港を出港する。淡路島に日が落ち、夜の航海を経て、18時30分に淡輪ヨットハーバーのビジターバースに着桟係留する。夕食は鍋で温まる。
写真上:出港式。 写真下:サザンクロスと酒樽。
●10月28日(月):06時に薄明の中を出港する。加太瀬戸、紀伊水道を通過する。翌日から雨天、荒天が予想されるので入港予定の周参見港を抜港し、英虞湾の浜島漁港を酒樽次港とする。20時に反航船群を右舷に見て潮岬を通過し、熊野灘を北上する。当直は毎航海と同様の04、48、80の4時間交代とする。
写真上:コクピットの一斗樽。 写真下:和歌山周参見沖の夕日。
●10月29日(火):雨の中、09時に浜島漁港浮桟橋に着桟係留する。早速、徒歩15分の大江戸温泉に入浴に行くも15時からということで一旦サザンクロスに戻り昼食、野菜たっぷりの卵入りラーメンを食べる。改めて15時に入浴、17時に予約した居酒屋『八代』で無事到着の祝杯を挙げる。
写真上:キャビン内の四斗樽。 写真下:浜島漁港のサザンクロス。
●10月30日(水):06時に離桟出港。夜半の入港になる西伊豆戸田港を取りやめ次港を御前崎港に変更する。日本海から太平洋までの一番距離が短い若狭湾⇒琵琶湖⇒関ケ原⇒尾張平野⇒伊勢湾を通り、伊良湖水道を吹き抜ける北北西の風15m、波高3mを受けてサーフィングするも黒潮の反流の影響か思ったほど対地速力が上がらない。また、遠州の海岸は遠浅で岸近くは波高が高くなるので、海岸から離れたコースを引いいたため、日没後御前崎を回り込む。係留場所の周囲は漁船が艫着けで停泊しており、風に流されてキールを錨ロープに絡めたが、漁師さんの助言を受けて何とか離脱し、20時に着岸係留する。食堂『いかり食堂』は20時閉店のため艇内で無事到着の祝杯を挙げる。
写真上:遠州灘のサザンクロス。 写真下:御前崎港のサザンクロス・
●10月31日(木):06時に真鶴港に向け離岸出港。漁船の出港時刻も06時のようで連なって出港する漁船の列を避けながら港内を航行。関門では進路を譲ってもらい通過。東方の石廊崎を目指すも風は東北東。船足は伸びない。しかし、駿河湾から見る富士山は大きく見事です。残念ながら、高根の白雪を期待していたが、例年ならば雪を頂いている山頂にも今年は雪がない。12時30分に石廊崎を通過。伊豆半島東海岸を北上。風は北東、向かい風。川奈沖で日が落ちる。晩秋の日没は早い。またしても夜航海。しかし、伊東、網代、熱海、湯河原と続く、海から眺める夜景は美しい。来年の夏はヨットで熱海の夜景、花火を楽しもうと思う。19時30分に真鶴港に着岸係留。夕食はおでんを温めて無事到着の祝杯を挙げる。
写真上:駿河湾から眺めた富士山。 写真下:熱海の夜景。
●11月01日(金):真鶴泊り。午前中、コインランドリーで洗濯。湯河原温泉に入浴後、ラウンジ『リエゾン』で刺身をいただく。翌々日は北の強風が吹く予想のため次港を房総保田港から横浜ベイサイドマリーナに変更する。
写真上:真鶴港のサザンクロス。 写真下:真鶴ヨットハーバー。
●11月02日(土):06時に離岸出港。北の風を受け、相模湾を快適に帆走。富士山は雲の中。10時30分、城ヶ島を回り浦賀水道に入った直後、土砂降りの雨と突風が来る。ジブセイルを巻き込み、メインセイルを3ポイント(セイル面積1/4)に縮め、艇を止めて様子を見る。視界が回復し観音崎が見え、北に向かう。14時ベイマリーナに着桟係留。
写真上:相模湾のサザンクロス。 写真下:城ヶ島東の安房崎灯台。
●11月03日(日):06時離桟出港。予報通り北の風が強い。横浜、川崎、羽田に沿ってタックを繰り返し進む。サザンクロスの上空を飛行機が次々に飛来する。羽田空港の拡張部は杭で支えられていることがよくわかる。11時30分、江戸川河口に到着。いよいよ12時着桟に向け、水路を航行する。「岸壁まで10m!伊丹諸白!着きました!」「伊丹諸白!万歳!万歳!万歳I」の掛け声をサザンクロスと岸壁から掛け合い、12時定刻に夢の島マリーナに着桟係留。400マイルの航海を成し遂げました。
写真上:横浜港沖の富士山。 写真下:夢の島マリーナでの鏡開き。

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