2016年8月18日木曜日

2016年08月18日(木):黒潮クルーズ2016の記録


往航:07月28日~31日(3泊4日)
07月28日(木):大阪北港⇒串本港

 往航のメンバーは5人。12時に西九条集合。昼食後、バスで北港マリーナへ。給水後、16時30分に北港を出港。進路は南西。風は西。18時関空を通過。着陸便が引きも切らず。21時30分同行船の船尾灯を見ながら加太瀬戸を通過。2人4時間当直体制。
関空に着陸する旅客機


07月29日(金):大阪北港⇒串本港。串本港⇒真鶴港

深夜、紀伊日御通過。05時白浜の夜景が見える。串本まで余裕があるので白良浜の様子見。早朝のためか誰もいない。千畳敷沖を2時間帆走。風弱く機帆走に。13時潮岬通過。順調な航海。14時串本港入港。

夜明け前の白浜白良浜
スーパーで食料購入。16時串本温泉入浴。夕食は居酒屋。新鮮な海の幸を堪能して、20時串本港を出港。伊豆半島石廊崎を目指す。一昼夜半の航海が始まる。月の出が遅いので夏の夜空が美しい。天の川に白鳥が飛び、織姫星、彦星も輝く。南の空にはさそり。


07月30日(土):串本港⇒真鶴港

陸岸から遠く離れているのに、石廊崎と潮岬を結ぶ航路に沿って航行しているため、行き会い船、追い越し船を多く見る。夜の航海では、白灯、赤灯、緑灯が美しい(?)。23時30分石廊崎を通過。

海原の夕焼け


07月31日(日):串本港⇒真鶴港
 相模湾に入り向かい潮のためか船足が伸びない。06時伊豆高原沖を通過。初島付近で伊豆諸島クルーズに向かう真鶴ヨットオーナーズクラブ所属のシャイボーイと出会う。初島からは富士山が箱根連山の向こうに見える。09時真鶴港に入港。

頭を雲の上に出す富士山

黒潮クルーズ往航の印象は、①良く走りました。②洋上の星空は最高に綺麗。です


黒潮クルーズ復航:08月07日~13日(6泊7日)
08月07日(日):真鶴港⇒伊良湖港

 真鶴港に停泊中は、4日(木)午後に熱海沖までのクルーズ。5日(金)午後に真鶴沖をクルーズ。また、5日夜は熱海の花火を洋上から見物。楽しい時を過ごしました。
 黒潮クルーズの復航は往航と違って、夜は港での停泊を計画。ところが台風5号が接近しており、深夜の出港を早め、16時30分に真鶴港を出港。次港の御前崎港を伊良湖港に変更し台風から離れることに。出港後、3ポイントリーフのメインセイルを揚げ機帆走。東からのうねりにローリングしながら伊豆半島東海岸を南下。18時30分川奈沖。日没後、神子元島灯台の灯りを目標に進む。神子元島を回り、進路を西に。22時30分石廊崎を通過。追い風、追い波の中、船速は8ノットを越えることも。駿河湾沖を航行中に北の方角に灯りが2つ。夜明けにそれが富士山の5合目と8合目の宿舎の灯りとわかる。

真鶴港を出港

08月08日(月):真鶴港⇒伊良湖港
03時御前崎沖を通過、07時浜名湖沖を通過、伊良湖水道を目指す。渥美半島に近づくと、水深が浅くなり波が高くなる。追い越して行った内航船の進路を追い、伊良湖岬を大きく回って伊良湖水道に進入する。想像していたよりも神島が近くに見える。13時伊良湖港に入港。とりあえず、漁協バースに係留しその指示を待つ。フェリーターミナルで昼食。伊良湖岬灯台を見に行く。公共ビジターバース(浮桟橋)に移動、係留。高速船と港内侵入波に備えて出船左舷着けで。防波堤の東側がビーチ。その背後にホテル。ホテルの3階に浴場があり日帰り入浴ができる。浴場の休憩室から『サザンクロス』が見える。ホテルの隣の民宿『たわらや』で夕食を頂く。おおあさり焼きが美味。

伊良湖岬灯台と伊勢湾マーチス


伊良湖港ビジターバース係留中のサザンクロス

08月09日(火):伊良湖港⇒菅島港
御前崎港を抜港し、一日の余裕が出たので、次港を鳥羽の菅島港に。民宿『なこら』に連絡し、宿泊と係留場所を確保する。北西の風が収まるのを待ち、10時出港。しかし、伊良水道付近は風の通り道のようで弱まったとは感じられない。神島に向かう。神島と菅島を寄港にした理由は「日本の灯台50選」に選ばれている灯台があること。11時30分神島港入港。高速船の浮桟橋は緊急用に常時バースを確保しておく必要があるとのことで、漁が休みで魚の陸揚げのない漁港岸壁に係留。上陸。洗濯場、八代神社、神島灯台を順に巡る。やはり『潮騒』の島です。三島由由紀夫が1か月泊まった寺田家が残っていました。風情ある風景でした。昼食後、14時出港、菅島へ。神島と菅島の間には岩礁があり、南に流されないように注意しながら答志島と菅島の間の菅島水道に向かう。15時菅島入港。埋立地の浮桟橋に係留。夕食まで時間があるので菅島灯台へ。遊歩道が整備されている。防波堤にはわかめが干されている。夕食は魚料理。「また今夜も飲まずにいられない。」

神島灯台から伊良湖水道を望む



菅島埋立地浮桟橋に係留中のサザンクロス

08月10日(水):菅島港⇒九鬼港
08時出港。菅島を時計回りに回り、志摩の東海岸に沿って大王崎に向かう。車では何回か走ったところだが海路では初めて。石鏡、相差、安乗の風景を楽しむ。大王埼を回り、左舷側に緑、右舷側に赤の標識をたどり布施田水道を通過。針路を三木港に向ける。途中、グーグル地図写真に九鬼港でヨットが係留している浮桟橋を見つけ予定を変更し、17時に九鬼港に入港する。天然の良港であるばかりか木々の緑が水に映り風情もいい。(ただし、風呂やなし、居酒屋なし。夜になると灯りがないので星が綺麗。)九木神社、岬神社に参詣し町に下る。過疎化が進んでいるらしく人の気配がない家が多い。夕食は艇内で中華丼。

布施田水道


九鬼港浮桟橋に係留中のサザンクロス

08月11日(木):九鬼港⇒串本港
06時出港。三木港の浮桟橋も係留できることを確認。三重の海岸線に沿って南下。景観が素晴らしい。切り立った岩壁が鬼ヶ城まで続く。鬼ヶ城から先は熊野の七里御浜の砂の海岸が続く。2時間帆走を試みたが風が弱く機帆走に。勝浦に向かう。勝浦港では漁港に泊め、昼食は中華定食。16時串本港に入港。防波堤に係留。串本から2名が合流し4名に。テレビ「路線バスの旅」で放映された居酒屋『てんません』で夕食。

九鬼鬼ヶ城間の景勝


宇久井港沖の岩礁

08月12日(金):串本港⇒日高町方杭港
06時出港。串本と大島を繋ぐ橋を通過、セイルを揚げる。強い黒潮もなく無事潮岬を通過。風もよくフルセイルで帆走。途中、白良浜に寄る。往航と違いビーチパラソルの花園。夏真っ盛り。紀伊日御碕を回り、由良沖の大防波堤の赤灯台を右に見て方杭港へ。北斗の真鶴廻航でも一晩横着けさせていただいた「栄丸」に係留。方杭の「満ち潮の湯」に。『サザンクロス』を眺めながら露天風呂に浸かる。気分は最高。

潮岬灯台

南紀白浜白良浜

08月13日(土):方杭港⇒大阪北港
06時出港。白崎、和歌山マリーナシティー、加太瀬戸を通過し、大阪湾に入る。関空を通過する頃から次第に海の色が茶色になってくる。大阪港に入って、時空館、海遊館を通過し、夢舞大橋下を通って14時30分マリーナに到着。
 今年の黒潮クルーズは往航も復航も、風の弱い日が多かったが、一度も雨に会わず、極上のクルーズを楽しみました。
 来年は北海道クルーズを計画していますが、気象の状況、クルーズの時期、避難港の状況など解決しなければならない課題があります。