2022年8月10日水曜日

2022年08月10日:海わたる風~北前船2022第2レグ(境港⇒温泉津⇒上関室津⇒今治⇒塩飽本島笠島⇒徳島ケンテョピア)

🔵07月24日(日)04時30分、諸般の事情で一週間遅れの出港。本島30日必着のために、隠岐の島、見島などを抜港。天候の良いときに瀬戸内海入域を計画。05時30分、大山に送られて、島根半島東端の地蔵崎にある美保ヶ関灯台を回る(写真①)。35マイル(70km)ある島根半島をひたすら西に向かう。10時30分、出雲日御碕を通過(写真②)。北前船の時代の航海の目標になったであろう三瓶山、世界遺産の石見銀山の山並みを眺めながらかつて銀の積出港であった温泉津に15時30分入港着岸(写真③)。洗い場の広い『薬師湯』に入湯。夕食は『露庵』。『赤者』に立ち寄り。
🔵07月25日(月)、前日に行かなかった『元湯』の朝風呂に入る。関門海峡の航行時間を夜明けに合わせるために09時出港。江津、浜田、増田を通過して、山口県に入る。高山、相島を通過。日没を迎える(写真①)。22時30分長門川尻岬を通過。
🔵07月26日(火)、00時角島に到着。蓋井島灯台、六連島灯台を右舷に見て04時30分関門海峡に入る。まだ暗い。航路の北端を緑に光る航路標識に沿って航行するも関門海峡を西進する船舶からサーチライトを浴びる。05時30分関門海峡を通過。霧がかかっている中での通峡でした。周防灘50マイル(90km)を経て、15時上関室津港に入港。海の駅の浮桟橋にはすでに3隻のヨットが係留しており、アロングサイドをお願いして、16時係留完了(写真①)。『上関海峡温泉鳩子の湯』入湯。レストラン『うみべ』で夕食。
🔵07月27日(水)05時30分上関室津を出港。瀬戸内の日の出(写真①)。平郡島、大水瀬島の北を、由利島(ダッシュ島)(写真①)の南を通過。釣島、興居島の北西を、忽那諸島の南東を通過。四国愛媛県の波妻の鼻、来島梶取鼻を通過して、13時45分来島海峡の小島波止浜間の水道に入峡。潮流信号所の表示は逆潮の北流6ノット。後方からフェリーボートと小型船が接近してきたので、波方造船所の前で左旋回してそれらの通過を待ち再度小島と来島の間に向首する(写真②)。14時30分来島海峡を通峡。15時30分今治海の駅に入港着桟。夕食は係留場所に近い割烹『瀬戸』。スナック『メランコリー』にはしご。
🔵07月28日(木)08時30分今治出港。瀬戸内の燧灘、備後灘の島々を眺めながら、穏やかな海面を航行。備讃瀬戸航路を横切り、六島(写真①)に取りつき、備讃瀬戸北航路の北側を航路標識に沿って東進(写真②)。16時30分塩飽本島笠島漁港の桟橋に着桟(写真③)。
🔵07月29日(金)、この日は高速船で四国丸亀に渡り、金比羅宮にお参りし、航海の無事を祈念しました。帰りに丸亀城(写真①)に登りました。2万5千歩。夕食は『一鶴』で」鶏肉。高速船の時間待ちで塩飽漁師の店『まや』に寄る。
🔵07月30日(土)午前中、軽乗用車をお借りして本島一周。備讃瀬戸大橋を一望する遠見山展望台(写真①)に登る。午後は、記念撮影(写真②)と『吾亦紅』で懇親会。
🔵07月31日(日)、04時45分笠島漁港を出港。大槌島、女木島(写真①)、大島、高島を左舷に見て航行。12時小鳴門水道入口に到着(写真②)。12時45分小鳴門水道通過。南東からのうねりに遭遇。吉野川の河口は水深が浅く波が高くなる。大揺れ。初日(4月29日)が揺れれば、最終日も揺れるのか。ようやく、15時徳島ケンチョピアに係留(写真③)。艇内の片付け、整理。
「寄港地でお目にかかった方々!大変お世話になりました。再びお会いできるときを楽しみにしています。 また、様々なトラブルにお応えいただきました方々!本当にありがとうございました。お蔭さまで徳島に帰港することが出来ました。」 「いくつものアクシデントをなんとか乗り越えてきたサザンクロス!3か月の航海、お疲れさまでした。」 次回のブログの更新は、9月中旬を予定しています。

2022年07月12日 海わたる風~北前船 第1レグ(木古内⇒三厩⇒由利本荘⇒佐渡小木⇒能登福浦⇒加賀塩屋⇒境港)

6月27日(月)09時、『咸臨丸とサラキ岬に夢みる会』の方々の見送りを受けて、離岸出港。天候晴れ、風向南風速7m波高1m。進路220度速力5ノット。津軽海峡対馬海流の影響あり。16時、三厩港に入港着岸。7時間の津軽海峡横断航海でした。横流れ角度30度。三厩港では、四年前の弁才船航海時に知合った方と再会し再びウニを頂きました。
6月28日(火)、一日雨。雨漏り対処、漁船出漁のためにサザンクロスを2ビット移動、ジャイブで飛んだトラベラーシートストッパーの補修、チャートテーブルの整理などの作業。夕食は、アワビとムール貝のバター焼き、イカ刺し、雲丹、海鼠腸など。エビスビールと純米吟醸五稜。
6月30日(木)12時、三厩港を離岸出港。霧。無風。13時、ようやく竜飛岬を通過。霧で岩陰しか見えませんでした。7ノットで航行できるサザンクロスの速力が2ノットに。やはり、津軽海峡は西から東に航行するのが楽です。14時30分小泊岬通過、22時艫作崎通過。
7月01日(金)05時、入道埼通過。13時本庄マリーナ入港着桟。距離は離れているが銭湯あり。
7月02日(土)06時に本荘マリーナ離桟出港。天候晴れ。風向西南西風速3m波高0.5mうねり西南西0.5m。針路220度速力4.5ノット。回転数2100rpm。穏やかな海面、心地よいそよ風、久々の陽射しに心ときめく。メインセイルはフルセイル。生憎、鳥海山の頂は雲に隠れています。
7月03日(日)02時30分姫島灯台通過。06時30分、佐渡小木港入港、たらい舟近傍の岸壁に着岸。岸壁は低く乗り降りが楽。干満の差はあまり無い。車を借りて、佐渡歴史伝説館、佐和田海水浴場のあめやの桟橋、大野亀(残念ながらトビシマカンゾウの時期は過ぎていました。)、弾(はじき)埼灯台(よろこびも悲しみ行く年月の舞台)、松ヶ崎鴻ノ瀬鼻灯台(日蓮上人上陸の地。)を巡る。ほぼ佐渡一周。
7月04日(月)15時小木港を離岸出港。久々に沈む夕日を見る。沈んだ夕日に雲が輝いる。日が沈むと三日月が空を飾ります。23時30分能登半島禄剛埼を通過。
7月05日(火)03時30分輪島を通過。北西の水平線に棚引く雲が明るい。イカ釣り船の灯りが雲に反射している。04時15分日出。日出が遅くなった。夏至を過ぎたためか、サザンクロスが西に移動したためか。09時30分、能登半島巌門(『ゼロの焦点』の舞台付近。この映画も高峰秀子主演か?)。冷却水取り入れ口の海草の詰まりはキングストンからゴムホースを外してパイプを突き刺して外せるけれど、プロペラに巻き付いた海草は潜らなければ外せないので潜りました。宮古沖の親潮の冷たさに比べたら雲泥の差。対馬海流の海水は暖かです。10時、福浦港に雨に会わずに入港着岸。福浦港には日本最古の木造灯台が残っている。4年前の航海で夕食のお世話になった民宿『なかもと』に宿泊。大間港の『海峡荘』に次いで2泊目。
7月06日(水)07時、福浦港を離岸出港。天候晴れ。風向北北西風速7m波高1.5m。2ポイントリーフ。機帆走。速力7.5ノット。気持ちのいい航海。15時30分、石川県塩谷漁港に入港着岸。北前船の船主大家家の墓に墓参。
7月07日(木)10時30分、塩谷漁港を出港。11時30分雄島を通過。19時、丹後半島に接近。19時20分、日没。夕日は雲に隠れている。
7月08日(金)、00時から04時までの航海当直で遭遇したものは、①点々と等間隔に続くイカ釣り船の漁火。② 漁火で明るい海面に踊るイルカの群れ。③雲が消えた天頂に光る白鳥座のデネブ、鷲座のアルタイル(牽牛)、琴座のベガ(織姫)の夏の大三角形。④沖行く船に灯される余部灯台の灯光。これだけの風景を同時に見ることができた航海は初めて。10時、霧が晴れて大山を視認。伯耆の国に来た実感が湧く。13時、境港公共マリーナ着桟。
🔵北前船航海第2レグ(境港⇒徳島)は7月17日(日)開始予定です。🔵今航海の写真は次航海終了後に掲載します。🔵次回更改は8月上旬です。