2022年12月4日日曜日

2022年12月05日:灘の生一本下り酒・歴史海道樽廻船2022:復航

🔵11月07日(月)、0600東京夢の島マリーナ出港。1030東京湾入口の剣埼を通過(写真①)。1330相模湾を横断(写真②左から初島、富士山、真鶴岬)。1830石廊崎を通過。GPSと水深計で位置を確認しながら変針。2315御前崎を通過。
🔵11月08日、0300伊勢湾からの吹き出しがあり風向北北西。波高し。波切港入港を変更し、浜島漁港に向かう。1045大王崎通過(写真①)。1200志摩半島の南、布施田水道通過(写真②)。1315三重県英虞湾浜島港入港。大江戸温泉に浸かる。
🔵11月09日、0600浜島港出港。1045往航で抜港した九鬼港に寄港(写真①)。1130白い柱状節理が見える楯が崎(写真②)通過。1700夕暮れの潮岬通過(写真③)。航行船舶多数。紀伊半島に沿って北西進。
11月10日(金)、紀伊日御碕と伊島との中間、紀伊水道の真ん中を通過。0500徳島港入港、ケンチョピアに係留。往航復航あわせて12日740マイルの航海を無事に終えました。

2022年12月04日:灘の生一本下り酒・歴史海道樽廻船2022:往航

西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の灘五郷は丹波杜氏、六甲の宮水、六甲おろしといった環境に恵まれ、日本一の酒どころとしての灘五郷の礎が築かれた江戸時代。大消費地となった江戸へ向けて灘から大量の酒樽を積み運ぶ役割を担ったのが樽廻船。江戸に届けられた杉の香かおる清酒は下り酒として人気を集めました。昨年、灘五郷酒造組合などの協議会主催で『龍廻船による下り酒ストリートの再現』の航海が行われた。樽廻船が果たした歴史的功績は語り継がれるべきと2022年10月、セイリングヨットに酒樽を積んで灘(神戸・西宮)から江戸への航海で往時を追体験しました。 🔵10月30日(日)、1300出港式を受けて、須磨ヨットハーバーを出港(写真①)。積み込まれた酒樽。東京での鏡開き用の4斗樽と寄港地での試飲用の1斗樽(写真②)。加太瀬戸を通過し、1730和歌山マリーナシティーに入港係留(写真③)。35マイル4.5時間。
🔵10月31日(月)、0700和歌山マリーナシティーを出港。白崎通過(写真①)。白浜千畳敷三段壁通過(写真②)。1530周参見港入港着岸(写真③)。55マイル8.5時間。
🔵11月01日(火)、0830周参見港を出港したものの、雨の中、向かい風で波高高く速力2ノットであり、串本行きを断念し、周参見港に引き返す。1030周参見港に再入港し着岸。10マイル2時間。 🔵11月02日(水)、0600周参見港出港。0830潮岬通過(写真①)。紀伊半島東岸に沿って北航。1700日没。紀伊半島に沈む夕日(写真②)。 2200大王埼通過。天候快晴(満点の星空、流れ星)。風向北、風速7m。進路東北東、速力8ノット。航跡に夜光虫。最高の夜航海。
🔵11月03日(木)、0530御前崎通過。駿河湾沖を航行中に遠く富士山を望む(写真①)。0900石廊崎を通過(写真②)。伊豆半島を北上し、1430故郷真鶴港に入港着岸。230マイル32.5時間。
🔵11月04日(金)、0930真鶴港出港。1320城ヶ島大橋を通過(写真①)。東京湾入口を横断し、1415千葉県保田港に入港係留(写真②)。35マイル4.8時間。
🔵11月05日(土)、0630保田港を出港。東京湾の中ノ瀬航路の東側を北上。1100東京湾横断道路換気塔『風の塔』通過(写真①)。1300東京夢の島マリーナに係留(写真②)。35マイル6.5時間。神戸・東京間400マイル、7日の航海を無事終えて、酒樽を陸揚げしました。
🔵11月06日(日)、1600東京夢の島マリーナにて4斗樽の鏡開を行いました(写真①、写真②)。夜は、イルミネーションを点灯しました(写真③)。

2022年9月13日火曜日

2022年09月13日:樽廻船航海2022

 昨年、11月23日(日)神戸港で酒樽5樽を積み込み出港、27日(土)東京港入港、28日(日)竹芝ふ頭で酒樽を陸揚げした樽廻船の航海を今年も『サザンクロス』で実施する計画を立てています。  🔵現時点での計画は以下のとおりです。  ①10月17日(月)から21日(金)まで、サザンクロスの整備、塗装、中間検査。  ②10月23日(日)11時、酒樽の積み込み、出港。  ③10月29日(土)12時、東京港夢の島マリーナに入港。酒樽陸揚げ、試飲。  ④10月31日(月)07時、東京港夢の島マリーナを出港。  ⑤11月03日(木)08時、徳島ケンチョピアに入港。  🔵未確定事項は以下のとおりです。  ①どこで、整備、塗装、中間検査を行うのか。  ②どこで、酒樽を積み込むのか。  ③どなたに、どこで、試飲していただくのか。  ④後援、協力はあるのか。  🔵次回更新は10月上旬を予定しています。整備地、酒樽積込場所、寄港地などを公開したく思っています。

2022年09月13日:番外編:頼朝航海

🔵源頼朝が石橋山の合戦で敗れ、再起をかけた真鶴から房総竜島海岸までの航海を毎年行ってきた。今年で4回目。今年は、この航海に興味を持たれた真鶴町観光協会の来年に向けた試乗の意向が示され3人が加わり、6での航海となった。 🔵8月28日(日)07時真鶴ヨットハーバーを出港。生憎、北東の風で波が立ち、長さ8mの北斗は舷が低く、船首で砕けた波がコクピットに打ち込み、全員ずぶぬれ。防水防寒対策が不十分だったことと夏であってもヨットの上では肌寒く、その上、船の揺れには不慣れなこともあって、体力を消耗したため、急遽、三崎港の海の駅に12時30分入港しました。1時間30分休憩し、保田港に向けて14時出港。東京湾入口海域を横断。今年は避航するために大きく蛇行することもなく、16時保田港に入港しました。温泉と海の幸を堪能しました。ビジターの2名は下船。 🔵翌、8月29日(月)06時保田港を出港。前日と同じ北東の風。追い風。波しぶきを被ることもなく、三崎港を通過し、10時15分に江ノ島ヨットハーバーの入口を視察。追い風の中、エンジンを止めてメインセイルフルセイルで快調なセーリングを楽しむ。日差しで暑い。前日とは雲泥のちがい。14時真鶴ヨットハーバーに入港しました。

2022年8月10日水曜日

2022年08月10日:海わたる風~北前船2022第2レグ(境港⇒温泉津⇒上関室津⇒今治⇒塩飽本島笠島⇒徳島ケンテョピア)

🔵07月24日(日)04時30分、諸般の事情で一週間遅れの出港。本島30日必着のために、隠岐の島、見島などを抜港。天候の良いときに瀬戸内海入域を計画。05時30分、大山に送られて、島根半島東端の地蔵崎にある美保ヶ関灯台を回る(写真①)。35マイル(70km)ある島根半島をひたすら西に向かう。10時30分、出雲日御碕を通過(写真②)。北前船の時代の航海の目標になったであろう三瓶山、世界遺産の石見銀山の山並みを眺めながらかつて銀の積出港であった温泉津に15時30分入港着岸(写真③)。洗い場の広い『薬師湯』に入湯。夕食は『露庵』。『赤者』に立ち寄り。
🔵07月25日(月)、前日に行かなかった『元湯』の朝風呂に入る。関門海峡の航行時間を夜明けに合わせるために09時出港。江津、浜田、増田を通過して、山口県に入る。高山、相島を通過。日没を迎える(写真①)。22時30分長門川尻岬を通過。
🔵07月26日(火)、00時角島に到着。蓋井島灯台、六連島灯台を右舷に見て04時30分関門海峡に入る。まだ暗い。航路の北端を緑に光る航路標識に沿って航行するも関門海峡を西進する船舶からサーチライトを浴びる。05時30分関門海峡を通過。霧がかかっている中での通峡でした。周防灘50マイル(90km)を経て、15時上関室津港に入港。海の駅の浮桟橋にはすでに3隻のヨットが係留しており、アロングサイドをお願いして、16時係留完了(写真①)。『上関海峡温泉鳩子の湯』入湯。レストラン『うみべ』で夕食。
🔵07月27日(水)05時30分上関室津を出港。瀬戸内の日の出(写真①)。平郡島、大水瀬島の北を、由利島(ダッシュ島)(写真①)の南を通過。釣島、興居島の北西を、忽那諸島の南東を通過。四国愛媛県の波妻の鼻、来島梶取鼻を通過して、13時45分来島海峡の小島波止浜間の水道に入峡。潮流信号所の表示は逆潮の北流6ノット。後方からフェリーボートと小型船が接近してきたので、波方造船所の前で左旋回してそれらの通過を待ち再度小島と来島の間に向首する(写真②)。14時30分来島海峡を通峡。15時30分今治海の駅に入港着桟。夕食は係留場所に近い割烹『瀬戸』。スナック『メランコリー』にはしご。
🔵07月28日(木)08時30分今治出港。瀬戸内の燧灘、備後灘の島々を眺めながら、穏やかな海面を航行。備讃瀬戸航路を横切り、六島(写真①)に取りつき、備讃瀬戸北航路の北側を航路標識に沿って東進(写真②)。16時30分塩飽本島笠島漁港の桟橋に着桟(写真③)。
🔵07月29日(金)、この日は高速船で四国丸亀に渡り、金比羅宮にお参りし、航海の無事を祈念しました。帰りに丸亀城(写真①)に登りました。2万5千歩。夕食は『一鶴』で」鶏肉。高速船の時間待ちで塩飽漁師の店『まや』に寄る。
🔵07月30日(土)午前中、軽乗用車をお借りして本島一周。備讃瀬戸大橋を一望する遠見山展望台(写真①)に登る。午後は、記念撮影(写真②)と『吾亦紅』で懇親会。
🔵07月31日(日)、04時45分笠島漁港を出港。大槌島、女木島(写真①)、大島、高島を左舷に見て航行。12時小鳴門水道入口に到着(写真②)。12時45分小鳴門水道通過。南東からのうねりに遭遇。吉野川の河口は水深が浅く波が高くなる。大揺れ。初日(4月29日)が揺れれば、最終日も揺れるのか。ようやく、15時徳島ケンチョピアに係留(写真③)。艇内の片付け、整理。
「寄港地でお目にかかった方々!大変お世話になりました。再びお会いできるときを楽しみにしています。 また、様々なトラブルにお応えいただきました方々!本当にありがとうございました。お蔭さまで徳島に帰港することが出来ました。」 「いくつものアクシデントをなんとか乗り越えてきたサザンクロス!3か月の航海、お疲れさまでした。」 次回のブログの更新は、9月中旬を予定しています。

2022年07月12日 海わたる風~北前船 第1レグ(木古内⇒三厩⇒由利本荘⇒佐渡小木⇒能登福浦⇒加賀塩屋⇒境港)

6月27日(月)09時、『咸臨丸とサラキ岬に夢みる会』の方々の見送りを受けて、離岸出港。天候晴れ、風向南風速7m波高1m。進路220度速力5ノット。津軽海峡対馬海流の影響あり。16時、三厩港に入港着岸。7時間の津軽海峡横断航海でした。横流れ角度30度。三厩港では、四年前の弁才船航海時に知合った方と再会し再びウニを頂きました。
6月28日(火)、一日雨。雨漏り対処、漁船出漁のためにサザンクロスを2ビット移動、ジャイブで飛んだトラベラーシートストッパーの補修、チャートテーブルの整理などの作業。夕食は、アワビとムール貝のバター焼き、イカ刺し、雲丹、海鼠腸など。エビスビールと純米吟醸五稜。
6月30日(木)12時、三厩港を離岸出港。霧。無風。13時、ようやく竜飛岬を通過。霧で岩陰しか見えませんでした。7ノットで航行できるサザンクロスの速力が2ノットに。やはり、津軽海峡は西から東に航行するのが楽です。14時30分小泊岬通過、22時艫作崎通過。
7月01日(金)05時、入道埼通過。13時本庄マリーナ入港着桟。距離は離れているが銭湯あり。
7月02日(土)06時に本荘マリーナ離桟出港。天候晴れ。風向西南西風速3m波高0.5mうねり西南西0.5m。針路220度速力4.5ノット。回転数2100rpm。穏やかな海面、心地よいそよ風、久々の陽射しに心ときめく。メインセイルはフルセイル。生憎、鳥海山の頂は雲に隠れています。
7月03日(日)02時30分姫島灯台通過。06時30分、佐渡小木港入港、たらい舟近傍の岸壁に着岸。岸壁は低く乗り降りが楽。干満の差はあまり無い。車を借りて、佐渡歴史伝説館、佐和田海水浴場のあめやの桟橋、大野亀(残念ながらトビシマカンゾウの時期は過ぎていました。)、弾(はじき)埼灯台(よろこびも悲しみ行く年月の舞台)、松ヶ崎鴻ノ瀬鼻灯台(日蓮上人上陸の地。)を巡る。ほぼ佐渡一周。
7月04日(月)15時小木港を離岸出港。久々に沈む夕日を見る。沈んだ夕日に雲が輝いる。日が沈むと三日月が空を飾ります。23時30分能登半島禄剛埼を通過。
7月05日(火)03時30分輪島を通過。北西の水平線に棚引く雲が明るい。イカ釣り船の灯りが雲に反射している。04時15分日出。日出が遅くなった。夏至を過ぎたためか、サザンクロスが西に移動したためか。09時30分、能登半島巌門(『ゼロの焦点』の舞台付近。この映画も高峰秀子主演か?)。冷却水取り入れ口の海草の詰まりはキングストンからゴムホースを外してパイプを突き刺して外せるけれど、プロペラに巻き付いた海草は潜らなければ外せないので潜りました。宮古沖の親潮の冷たさに比べたら雲泥の差。対馬海流の海水は暖かです。10時、福浦港に雨に会わずに入港着岸。福浦港には日本最古の木造灯台が残っている。4年前の航海で夕食のお世話になった民宿『なかもと』に宿泊。大間港の『海峡荘』に次いで2泊目。
7月06日(水)07時、福浦港を離岸出港。天候晴れ。風向北北西風速7m波高1.5m。2ポイントリーフ。機帆走。速力7.5ノット。気持ちのいい航海。15時30分、石川県塩谷漁港に入港着岸。北前船の船主大家家の墓に墓参。
7月07日(木)10時30分、塩谷漁港を出港。11時30分雄島を通過。19時、丹後半島に接近。19時20分、日没。夕日は雲に隠れている。
7月08日(金)、00時から04時までの航海当直で遭遇したものは、①点々と等間隔に続くイカ釣り船の漁火。② 漁火で明るい海面に踊るイルカの群れ。③雲が消えた天頂に光る白鳥座のデネブ、鷲座のアルタイル(牽牛)、琴座のベガ(織姫)の夏の大三角形。④沖行く船に灯される余部灯台の灯光。これだけの風景を同時に見ることができた航海は初めて。10時、霧が晴れて大山を視認。伯耆の国に来た実感が湧く。13時、境港公共マリーナ着桟。
🔵北前船航海第2レグ(境港⇒徳島)は7月17日(日)開始予定です。🔵今航海の写真は次航海終了後に掲載します。🔵次回更改は8月上旬です。